各地ではオープン戦も開幕し、いよいよ球春到来となりました。
シーズン開幕に先駆けて、今年も12球団の展望を私なりに分析してみようと思います。
今年は紹介の順序は気まぐれで。第二弾は
強力リリーフ陣"YFK"全員の退団という衝撃の中での2008年を迎えた
千葉ロッテマリーンズ。
個人的に残念だったのは、
ジョニー黒木が戦力外となり引退試合も無いまま引退となってしまったこと。しかし3月に引退セレモニーが行われるというので、その点は一安心である。
<千葉ロッテマリーンズ 2008の展望>
2007年はシーズン2位で終え、クライマックスシリーズでは
ファイターズ相手に善戦するも涙を呑んだ
マリーンズ。10年くらい前はパ・リーグのお荷物とまで呼ばれた球団が優勝争いの常連にまでなったのは、
名将・バレンタインの力もさることながら、優秀なコーチ陣、あるいは地域密着で愛されるチーム作りに努力して来た球団スタッフの努力の賜物なのでしょう。
オーナーはロッテのままなのに、川崎時代とは見違えるほどの人気球団に変革しましたからね。
この辺の
『地域密着型の球団作り』というのは、近年パ・リーグの上位にひしめいているチームに共通するポイントでしょう。前回紹介した
ファイターズもそうですしね。
この
マリーンズ、チームカラーとしては
『守りのチーム』といって良いかもしれない。
しかしながら、
ファイターズとは毛色が異なる。チームの守備力としては、守備率5位とむしろ低い。しかし投手陣は防御率リーグ3位ながらも3.26というのは充分優秀な成績である。
また、投手成績の個々のスタッツを見ていくと興味深いのが
『完投数』が25とダントツでトップ。また、
『被本塁打』『四死球』『暴投』『ボーク』『捕逸』の5つはダントツで最小である。
投手の自滅・バッテリーエラーが少なく、
全体的に安定感のある投手陣を中心にしたチームといえるだろう。
特に先発投手陣の厚みは12球団でもトップクラス。
規定投球回数達成者が
成瀬・渡辺・清水・小林(宏)と4人もおり、先発ローテの残る2名も
小野が135イニング、
久保が128イニングと、ローテーション投手として充分な役割を果たしたといえる。
久保と
清水が防御率4点台というのはほめられた数字ではないが、
1年間ローテを守り通したというのは充分に評価に値する。
とにもかくにも、
マリーンズはこの分厚い先発投手陣を柱にするチームなのである。
だから、"YFK"全員退団といっても、大して痛くは無いのである。
その証拠に、
マリーンズはこのオフ、投手・野手ともにさしたる補強は行っていない。
強いて言えば、
スワローズから復帰となる
シコースキーだろうが、ブルペン陣も
荻野や
川崎といった若手の成長も著しく、
小宮山や
高木といったベテラン勢も健在。
また、
ルーキーの伊藤も実戦で結果を出しており、一軍のブルペンに食い込む可能性もある。こうやって見るとブルペン陣もまずまずの陣容である。
強いて課題といえば、ストッパーを誰で行くのかである。
さて、野手陣の方であるが、相変わらずバレンタイン監督はあまりオーダーを固定せず、猫の目打線で行くのだろう。チーム打率も4位で本塁打数も4位、かといって盗塁が多いわけでもないし、犠打はリーグ最小。目に付くのは四球の多さと打点の多さ。
決して傑出した打者がいるわけではないが、全体として選球眼がよく、チャンスに勝負強い打者がそろっているということの表れだろう。
野手陣ではドラフト以外では目立った補強も無かったので、昨年同様の陣容で同じような野球をしてくるのだろうが、あまり固定されない
マリーンズの打線にあって、柱となる
3番・福浦が昨年は不調だったにもかかわらず2位に食い込むのだから、
福浦が本調子で3番にどっしり座る形が出来てくれば、相手にとっては切れ目の無い嫌な打線になるだろう。
まあ去年も書いたが、先発投手陣が安定感あるだけに、野手陣の調子次第でしょうね、
マリーンズは。点取らないと勝てないわけですから。